中国の世界クラスのソーラー製品メーカーである江蘇セラフィムソーラーシステム有限公司(Jiangsu Seraphim Solar System Co., Ltd.、以下「セラフィム」)はこのほど、オーストラリアの9MW太陽光発電(PV)プラント建設プロジェクトに最先端のスマートモジュールを供給すると発表した。
Kanowna Solar PLは、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州モリーの西方95キロにあり、統合セルストリングレベルMaximオプチマイザー付きの2万7500ユニットの325W Seraphim MXモジュールを利用する予定であり、2019年初めに発電所を稼働する。
セラフィムが製造したこのスマートモジュールは、電圧制限機能のおかげでストリング当たり1.5倍以上のモジュール利用が可能であり、コストを大きく削減し、大規模発電所や商用プロジェクト向けに一層適している。一方、在来型モジュールと比較すると、スマートモジュールはDC システムのミスマッチ損失と長期的分解率を最小限に抑えて、(電力)生産出力を最高5%まで強化することができる。
セラフィムのポラリス・リー社長は「われわれはこの前例のないソーラープロジェクトに、Kanownaと協力することを喜んでいる。それは両社にとって、またオーストラリア全体のソーラー市場にとって、大きな意義を持つ一里塚である」と語った。
Kanowna Solarのゼネラルマネジャーであるエンマ・メイラー氏は「われわれはこの画期的なプロジェクトで、セラフィムとの協力を非常に喜んでいる。当社エンジニアリングチームは、これらオプチマイザーの利点を数カ月にわたり注意深く検討してきた。セラフィムからの供給で利用されるMaximオプチマイザーは、モジュール内部のサブストリングレベルの最適化と併せて、極めて費用対効果のある設計であることから、発電所規模のソーラー利用に最適である」と語った。